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今の日本に生きること

今の日本に生きることは,広大な土地を支配した何百年前の中国の皇帝より幸せな生活だと感じさせられる.

北京にSummer Palace(世界遺産?)という昔の中国皇帝が作った広大な避暑地がある.心地よく冷たい風が敷地全体に吹き過ごしやすいところである.皇帝の住んでいた胡宮(世界遺産)は,広大な土地を壁で閉ざされ同じ風景が続く.観光に訪れるのは良いが,ここでずっと住みたいとは思えない.ただ莫大な費用をかけて作っても,現代の冷暖房を程よく効かせた部屋に比べると快適さは劣り,車に乗って快適に自由に移動できる現代の方が自分にはあっている.少しお金を出せば,おいしく調理された食事が手に入る.現代の日本人は,昔の殿様・皇帝より快適な生活を送っていると気付かされる.

生きて行くのにお金は大事である.でもそれは一番ではない.中国に来れば,物価・人件費が安くいきなり資産・收入が8倍になった生活を送れる.100(1500)1万円ぐらいの感覚で生活ができ,ショッピング街が近くにありプール・ジム・広い中庭が完備された180平米もある高層マンションに住める(日本の六本木ヒルズに住むとこんな感覚だろうか..).そこで何を思うか,それは人生お金じゃないということである.お金はあっても,言葉は通じない,ちょっとした買い物は常にダマされてないか警戒しないといけない,病気になっても医療水準が怪しい,Internet・メディアの情報は規制される.少々狭くても,言葉が通じて,ダマされる心配も無く,病気になっても安心してかかれる医療環境がある日本が住みやすいのである.日本以外の世界に目を向けると,その日本は稀有な国であることに気付かされる.何気なく過ごしている平和は,タダではないのである.いろんな人のお陰である.

先進国アメリカの台風カトリーナの災害を覚えているだろうか? アメリカでは災害が起きるとそれにあわせて略奪が大きな問題となる.日本はどうだろうか?,新潟・神戸の地震で略奪が大きな問題にはならなかった(ちんけな泥棒が問題にはなっていたようだが..).この違いを考えるに,日本人のモラルの高さである.常に相手のことを気配りする文化である.和を大切にする社会である.日本に居れば当然のことだが,世界に目を向けると稀有な考え方である.昨今の勝ち組・負け組という考え方は危険である.すべてを弱肉強食の発想で片付けてしまえば,やがて社会はすさむ.衣食足りて礼節を知る.最低限の生活が営めなければ,モラルも無くなる.ごく一部の人間が富を占有しても,安心してかかれる医療・治安などの社会基盤が崩壊すればもともこもない.南アフリカのように,金持ちが極限られた安全な場所にだけ住み,人口の8割がAIDSに罹患している地域で子供を安心して育てられるだろうか? 自分に関係ないと思って金持ちになっても,自分と家族が安全に住める場所がなければ意味がない.貧困は,平和を壊し,伝染病を蔓延させる.いくら安全に暮らしていると思っても,結核・AIDSなどの感染症が流行していれば自分や家族もいずれ罹患する可能性がある.大阪の尼崎が世界最悪の結核流行地域と批判されているようだが...日本全体がそうならないことを切に願う.

利益は専有するものではなく,共有するものである.一人で生きているのではなく,共生である.共有・共生できる者が繁栄する.これが自然界の法則で,人間の繁栄・日本の繁栄に裏付けられていると感じる.

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