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感謝の心

茶碗に残ったご飯粒を見て,「お百姓さんが作ってくれたお米をちゃんと食べなさい」と言われて育ったことを思い出す.

感謝の心,今の日本人が忘れている大事なものの一つと思う.人間は傲慢な生き物で,日常化してしまったものには感謝の心を忘れてしまう.健康な家族,自分の健康,暖かい屋根のある家,毎日の食事,給料がもらえること..どれも失ってはじめて思い出す日常である.ただ偶然に先進国で生まれ育ったために,当然として享受している.たわいもない日常もいろんな人々の御陰で成り立っていることを改めて感じると,感謝せずにはいられない.

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規則に人間が操られる

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20061105000047

上記の事件の詳細は存じ上げないが,世間一般には倫理を逸脱・規則違反でnegativeな意見が多いように思う.ただ,規則に人間が操られ過ぎているように思う.本来,規則は,善人を助け・悪人を罰し人間同士が幸せに生きて行くために生み出された道具と考える.

それが最近の医療界では移植・訴訟も含めて,善意の心を踏みにじる道具になっているように思う.人間が規則に合わせるのではなく,規則が善意で動く人を助け・守るように変わるべきという原点を忘れているように感じる.

罰せられないため(自分の身を守るため)に規則に沿うことだけ考える人々が保護され,人のためにリスクを犯す人が罰っせられる.規則を守ることは大事である,ただ善人がそれを犯した場合に何がそうさせているのか考えなければならないように思う.

形ばかりの倫理委員会を作って体裁を整える(建前)だけでなく,現場の本音を一般の人々が理解する場が必要である.移植に関わる微妙な問題に金銭的見返り無く実践する人々を苦しめ,臓器を海外に買いに行く人々を見逃している事実(買いに行く人も決して悪人ではない,そうせざるを得ない状況に追い込まれている).国内の医療技術を低下させて,やがて自分自身が困り,そして次の世代が一番被害を被る.

目の前の規則を守るだけでなく,その向こうに存在する大きな問題に多くの人が気付いて欲しい.


今の医療においては,法律・規則で悪人を罰するのではなく,善人を罰しているだけのように感じる.どんなに良い法律・規則を作っても,それを運用する人々が悪人ならうまく行かない.法律・規則を細かく定めるより,それを運用する国民の道徳を高めるのが第一と思う.何もしないでこのままであれば,このまま医療が崩壊して次世代が困るのは見えている.

倫理・道徳心の高さは日本人の強みであるが,最近は何かnegativeな方向に向かってしまっている気もする.

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経済談義2

お金は,人類の生み出した多くの人に夢を与える便利な道具である.これほど,多くの人に必要であると共通して認識されているものはない.多様化した価値観の中でも,人々を動かす強い動機付けとなる存在である.

人間のお金に対する欲を利用して,ついつい怠けがちの人間に夢を与えながら働き続けることを可能にしている.自然の摂理では,有限の土地・資源の上では永遠に大きくなることは不可能なことは解っているのに,世界の蔵相が相談しながらGDPの成長を数%になるように調節して,常に成長していくという夢を与えてくれる.どんな経済政策も,GDPが大きくなることを目標に設定される(GDPマイナス成長を目的とした経済政策は聞いた事が無い).これは金本位制から離脱した,信用によりいくらでも大きくなれる経済のトリックと感じる.その根本的矛盾を気にせず皆が夢を見続ける間は問題ないが,遠い将来ある日その夢から皆が醒めたとき(世界恐慌)にも生きていけるmentalityを身に付けて欲しい.

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経済談義1

金本位制(紙幣が一定の比率で金と交換できる)から分離された経済社会がはじまった時から、金融は信用により勝手に増殖して行く魔物(?)と変わっている。

金本位制では,金の生産・流通量以上の経済成長ができない.金本位制から切り離されると,信用次第で無限の成長する可能性を持つ.紙幣は単なる紙である、発行者である国が信用されることにより、単なる紙からお金にかわっているに過ぎない。そのお金は、国の決めた金利により勝手に増殖して行く手段を持ち、株式・債券・預金により勝手に増えて行くことに皆何の疑問も持ってないのである。世界の基軸通貨であるUSDは、年2-6%と勝手に誰かが決めた率で増えて行くのであるが、実際のお金は何の物理的活動はしてないのである。信用のみで、勝手に増えて行く能力をもたらされた。国がなくなれば、紙切れで、経済活動という幻想の上に勝手にお金が増えて行くという夢を皆が見ているのである。常にこのことを判った上で、人生・投資を行うことが重要と思う。アメリカの貿易・財政赤字,日本の国債発行,どちらもこのままではいつ国が破産するか解らない言われて数十年経つそうである.未だアメリカ・日本が信用に足る存在である間は破綻がないが,いつ世界恐慌が起きても生きていけるmentalityを保持してほしい。お金はそんな幻想の存在であり,自分の価値観の一番に据えてはいけない(人生の目的ではない),あくまで何かを達成するための手段(道具)に過ぎないという認識を忘れないで欲しい.

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