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仕事を変わる友人へ

記事を書く手間削減のため,今回は私的メールの使いまわし...:-)
仕事を辞めるのに職場の同僚の強い反対にあい,励ますためのメール.

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来るべき時が来たようですね。(^_^;)
僕から何かを言うなら。。。
1.自分がいないと職場・他の人が生きていけないと思わないこと。
2.相手によく思われようとせず、自分が良いと思うことを相手にしてあげること。

以下は解説、
1.よくある危険な関係に「共依存」があります。自分は相手に自分がいないと生きていけないと思い、相手は自立しないといけないと思いながらも自立できない状態です。 これは職場も同じです。職場に自分がいないとその会社は困ると思い、不幸せなまま職場に居続けることです。大事なことはお互いが自立していること。そして、自分がいなくてもシステムが回っていくように、周囲の人の自立を助けてあげることです。
2.どうしても相手によく思われたいと望みます。でも、そうなると自分で物事が決められなくなります。人を幸せにするには、まずその本人が幸せでないといけません。自分が幸せになり、その幸せを周囲の人に分け与えるべきです。 まず自分で物事を決めて自分が幸せな状況になって、他の人を幸せにするべきです。自分の人生を人に決められてしまっては、自分は幸せになれません。
大きな物事を決めるためには、その動機が何なのか明確にしましょう。何か嫌なことから逃げているだけなのか。それとも何か次にしたいことを明確なやりたいことがあるのか。 相手は何か相手の価値観で良いと思うことを押し付けてくることがあります。本当に自分のことを考えてくれるなら、自分の夢に向かって温かく送り出してもらうように説得しましょう。
。。。っと偉そうに書きましたが、どういう決断であっても後悔しないように願ってます。
ではでは、お休みなさい。
Keep going, think positive!! Good luck!

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心中お察しいたします.
恋人と同じで,深く信頼していた故に全く予想外の現実を突きつけられると,その現実を受け入れられず怒るのはよくあることです.:-)
相手は自分の良いと思うことを勧めて,その提案も拒否すると「どうしてこんなに相手のことを思って,言っているのにそれが解らないんだ...」っと勝手に怒りを増強したりしてます.:-)
時間が経てば頭を整理して解ってくれるはずです.("time will tell"(?))
相手にどう思われようが,相手を騙さず自分の良いと思うことを相手に施しながら信念を貫くことを願っています.
例え「身勝手で自分のことしか考えていない」っと良心の批判をされても,人間である以上どんな人も自分の幸せを追求するものだと開き直ってください.
マザーテレサなどの高貴な人でも,自分が幸せと感じることを追求しているに過ぎません.どんなに善意に満ちた行為も根本は同じで,どんなに相手を思った行動も偽善に過ぎません.:-)
大事なのは,自分がまず幸せになって,それを周囲の人に共有できることです.いかに多くの人とその幸せを共有できるかが,人間性の高さだと思ってます.
新たな成長の時期を無事乗り切ることを願っています.:-)

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以上,引用終わり.ついつい仕事に慣れてくるとこのままこの状況に安住・落ち着こうとしてしまう...若いうちは頑張って常に新しい挑戦をし続けようと自分を納得させて,keep going!!
p.s. こんな落ち着かない夫でも付いてきてもらえる妻と家族に感謝しています.:-)

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生きる意味は何か

この頃,臨床を離れてだんだん一般人(?)の感覚に慣れてしまった(健康が当然の感覚).

自分への戒めとして,今日は臨床をしていたときに勉強になった経験について..

小児科で働いていた時,脳の先天異常による病気で痙攣・精神発達遅延のある10歳ぐらいの女の子が入院してきた.痙攣が悪化して精査のためで,父親に付き添われていた.その父親は,そのお子さんのために仕事も変わり,面倒をよくみる人であった.まだ私自身の子どもは当時2歳ぐらいだったが,障害を持つお子さんを持って大変だと心の中で思っていた.
私が受け持ちの挨拶に言った際に,その父親から言われたことは,目を輝かせながら「私はこの子の御陰で今までいろんな優秀な先生(医師)に会わせてもらえて,この子の存在に心から感謝している」ということだった.その言葉は本当に心の底から発せられたものであった.
その言葉にハッとさせられ,私が同じ立場でそんなことを言えるだろうかと自問していた.当時,まだ優生主義的考えが残っていた私には,自分のそんな考えを恥じる瞬間だった.当然のことだが,どんな人にもそれぞれの人生がある.人を幸せにするという意味では,障害を持つことは何の意味もなさないと気付かされた瞬間である.

勉強ができようができまいが関係ない,子供という存在に感謝する限りである.
その子供のために,私は次の世代のために何ができるのかと常に意識する必要がある.
自然界は混沌としていて,何もしなければentropyは常に増大していく.それをorganizeして次世代が活き活きと生きていける環境のために必要なことをすること.それが私の生きる意味である.

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病院に医者を集める方法

このところ医療崩壊の現実がやっと一般の人にも少しずつ伝わって来ているように感じる。(とは言っても身近に感じているのはごく一部の人だけだが...)根本的原因を理解してもらえている人はもっともっと少ない...

医療従事者の間では医療訴訟が増えてきた頃(少なくとも4-5年前?)からこのままではやばいという感覚があったように思う.大半の医療従事者は給料に文句言っている訳ではなく,労働環境に対してである.特に献身的に働いているのに,訴訟に曝される不合理である.36時間労働をして懸命に働いて,労働環境は問題にされず,起こったミスのみ取りだたされる.どこかで事故を起こしたバスの運転手さんの場合は,居眠り運転の原因を労働環境が問題だと議論されるのに,医療訴訟の場合はそこまでの議論はされてないようである.
このままではアメリカのように,医者をやっている方が割に合わないと感じて医者を辞めてしまう人が多くなるのではないだろうか...テキサス州かどこかでは州法で医療訴訟を起こせなくして,医者が増えたそうである.
日本でも多くの病院で医師が集まらなくて困っているが,医師個人の医療訴訟の免責・費用免除などを保証すれば少しは集まるのではないかと感じる.
どこかの自治体で試しにやってくれるところに期待...5000万出して医者を雇うよりはコストも効果も効率的と思うが...
それでも根本的な病院の収益環境改善,国民の意識改善・自主健康管理能力改善がなければ崩壊は避けられないが...
要は,高級ホテルに泊まるぐらいのコスト体系(現在は医療保険で無理やり上限を抑えている)に変わり,「念のため入院して様子を見てもらおう」・「市販の風邪薬の変わりに病院に行って薬をもらう」みたいな病院の利用の仕方を辞めることも必要である.
食事つきでホテルより安い値段で入院できて,市販薬買うより安く医療用薬剤が買える環境が当然と思ってはいけない.
# 病院の設備投資はホテルより高い,そこに働いている人は特殊な訓練を受けた人・高等教育を受けた人etcと質・人数共にホテルよりレベルが高い.なのに費用は抑えられている.市場原理を考えたらどうやってもやっていけない...お偉いさん,みんな気付いてよ

思いつくままに愚痴を書いてしまった...:-)

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ネズミの薬を作らせると日本の右に出る国はない

業界紙の記事にあった言葉である.日本の進まない臨床開発の現状を外国人がこうやって揶揄するという紹介であった.

確かに日本の過度なrisk回避が,臨床試験の開始を遅らせて,前臨床試験(動物実験)ばかりを増やしているという意味だろう.

リスク・ベネフィットのbalanceを考えずに,リスクだけ回避しようとする不合理が日本文化の根底にあると思う.極論だが100人を救うために1人の命を犠牲にするという合理的な考えが必要に思う.昔に,日本の首相がテロリストに日本人の人質をとられ,「人間一人の命は地球より重い」と公言して世界の失笑を買った話があるらしいが,日本は一人一人の命を大事にしようという考えが強いと感じる.大事なことは,合理的にある程度のriskを取らないとbenefitを得られないことを念頭に置くことである.

この過度のrisk回避が生む弊害として...,

1. 予防接種の副作用を懸念して,1990年代にMMR中止及びそれに引き続く任意接種への変更,2005 日本脳炎中止
頻度が低いながら発生する重篤な副作用が許容できず,発展途上国並み(?)の遅れた予防接種体制.麻疹は輸出国と非難されるありさま...自然に病気になって後遺症が発生することの方が問題が大きい...

2. 予防接種で麻疹・風疹単独ワクチン接種者はMR混合ワクチンを受けられない(?)
既に免疫が付いている人にワクチンをすることの安全性の懸念のようだが,海外では昔から気にせずやって特に問題とされていない.自然に病気になって流行・後遺症を起こすことの方が問題.特に風疹は妊婦に高率に先天奇形を起こす.

3. 海外の多くの国で承認されている薬が日本では使えない.
日本人での安全性データがないことで,世界で標準薬となっているものでも日本人でのデータを求める.人種差が問題になる薬の方が少ない,海外に行けば日本人でも医師は気にせず投与している,アジア人でも多く使われている....そこまでして日本人のデータにこだわる必要があるのか???

4. 異常に慎重な脳死移植
植物状態であっても少しでも生きる可能性のある症例は排除するという考えで,脳死判定が厳しすぎる.脳死判定だけで心停止を誘発するような感覚である.臟噐移植をしようとする人の善意が活用され,移植を必要とする多くの人が助かり日本の医学も発展するという合理的に考える必要があると思う.海外でも移植する臟噐は不足している.お金を持っているからという理由で割込んで入れてもらえたり,中国・フィリピンに臓器を買いに行っている実情を考えないと...日本人だけ特別な命の重みがあるわけではないのだから...

かくいう私はいつも妻にrisk takerと揶揄されるが...
人生において合理的にリスクを取り続けたい

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サラリーマン生活7ヶ月の感想...

現在,サラリーマン生活をして約7ヶ月経過した.思った以上の充実ぶりで後悔なく過ごせている.医師免許があり,今の仕事を首になっても生活していける余裕があるし,医学知識においては上司の知らないことも知っているという強みもあり,他の同僚に比べると大胆に判断・行動をさせてもらえる.少々仕事が立て込んで忙しくなろうが,生死に関わる救急患者さんを立て続けに診ながら,連続42時間勤務とかいう修羅場の医療現場をこなしたことを思えばましである.

..っとは言ってもストレスは多く感じることがある.主たる原因は完璧主義の自分自身である.あれもしないといけない,これもしないといけない..と自分自身へ課した課題がこなせていない事である.間違っても過労死はしないように,自分というストレスを調整していこう.

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