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日本の将来が見られる映画

以前からみたいみたいと思っていたちょっと古い映画をやっと見た.題名は「John Q (ジョン キュー)」.一般の方に知られているかどうかは知らないが,医療従事者の一部には少し(?)話題になった映画である.

心臓移植が必要な小学生を持つ父親が,保険(HMO)がカバーできないということで,治療を受けさせるために犯罪を起こすというストーリーである.

父親として,子供がそれで助かるなら命を差し出す覚悟が出来る感覚に共鳴して,泣いてしまった.

それはさておき,この映画が一部の医療従事者で話題になったのは,アメリカ型の医療の問題点を浮き彫りにしているからである.日本を含めた一部の先進国を除いては,命の沙汰も金次第という現実が常識である.一般の方々にこの現実を知ってもらって,(1) 医療機関は公共の財産であることの認識 (コンビニ受診的な利用をするものではない)(2) 過酷な労働環境での医療訴訟が医療崩壊を引き起こしている...っということを認識して,いかに次の世代に良い医療を残せるか考えて欲しい.

重い病気を持った患者さんが,募金活動でお金を作って外国へ移植しに行く....善意で成り立つ美しい話である.ただ,同時にその国の人の移植を受ける機会を奪ってお金で臓器を買っているという現実も知って欲しい(もし臓器の足りない日本へ外国人がお金にもの言わせて移植にやってきたらどう感じるだろうか?).

ただ,移植しか助かる道がなければ,私もお金を集めて家族にその治療を受けさせたいと思う.同じお金をかければ,途上国の子供を多く助けられるのがわかっていても...今の我々に必要なことは,長い視野に立って子供の世代のためには何が今できるかを考えることだと思う.臟噐移植で海外に臓器を買いに行かなくて良い状況,日本で移植医療を発展させてしかも医療周辺産業を発達させることである.意味もなく厳しい脳死判定に固執して,移植医療の発展を拒むことは,自分の子供たちを苦しめることである.子供の世代が必要としていることは,我々親の世代の思慮深い行動である.身近に持てる臟噐提供意志表示カードで意志表示ぐらいはしても良いんじゃないだろうか...私は常に全臓器提供を希望したカードを持ち歩いている.人生の最後には子供の世代に役に立って死ねる.

ただ,家族の署名欄は同意が得られず空欄のままである.私が脳死の時には署名してくれると信じているが...いつまで生きられるかわからないからこそ,Let's enjoy our life!!

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コメント

今の自分の肉体に固執せず、死後はその肉体の一部を社会貢献に奉げよう、という精神は、仏教における考えに近いものがあると思う。
ただ、この考えを理解するためには、無我や空の真理を会得した境地に至らないと難しいかも。現代社会において、煩悩が多い日々の中、これらを本当の意味で自分のものにしている人はどれだけいるのだろうか?実際、出家したお坊さんでも、本気で心の修行を行わない限り、難しいと思う。金や名誉に目がない坊主もいっぱいいますから。
まあ、人間なんて今の肉体は見た目上仮の姿だけであって、死んだらまた魂だけになるんだから、死後の肉体にまで固執する必要はないと思う。ましてや、老朽化した自分の肉体でも必要とする人がいるんであれば、それでその人が助かるんだったら、譲ってもいいのでは。
あくまでも、私は賛成派ですが。

投稿: jacky | 2007年11月22日 (木) 04時25分

> Jackyさん

positiveな意見ありがとうございます.臓器を提供するのは感情的に考えると「NO」が多いとは思うんですが,論理的に考えて「YES」と考える人が増えて欲しいですよね.
自分の国では普及させず(できず?)に,海外に臓器を買いに行くのを黙認する...それはよくないと...:-)

投稿: 夢見るK | 2007年11月24日 (土) 03時55分

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