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優先順位をつけないと

いつもながらあれもこれもしないと...と思いつつもどれも手についてない.→優先順位をつけなくては..
自分で想定した以上のスピードで決まった渡米話のおかげでやること多すぎ...妻は入院するは,身辺整理のストレスで効率は落ちてるし...まあ身から出た錆びなので文句の言いようもないが...

ついつい時間に一層せっかちになって,子供にきつく当たってしまう.
わかっていても数ヶ月は,落ち着きなくバタバタしてるだろう...

blogを書く余裕も少ないので今日はここまで..

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3人の医師に誤診された患者

少し臨床に話に戻って、症例提示。
患者34歳女性
既往歴:学生時よりストレス時に胃部不快感を認めるも、2002年頃に治療的診断としてピロリ菌除菌療法施行後よりは症状認めず。
現病歴:中国へ2年居住し日本帰国後のここ1年、消化の悪い食事・ストレス時に胃痛の訴えがあり。胃痛時に市販薬を内服して軽快していた。
2008/6/7前後より、調理時に調理済のイカを間食した後より胃部不快感あり。本人はいつもの胃痛と考えて市販薬を内服して経過を見ていた。以前は数日で軽快していたが、今回は一向に改善せず、増悪時には背部痛を認める。夫の医師Aは、当初は胃痙攣を想定するも、経過が長いことより紹介状を準備し専門医の受診を勧めていた。

----紹介状の引用開始-------------

ご多忙のところ急な紹介で御迷惑おかけいたします.小生の妻でSの御診察をお願いしたく紹介申し上げます.

生来健康の女性です.2005年~2007年北京駐在(帯同)し、日本帰国後のこの1年程よりストレス時(?)に急性胃炎様の症状を頻回に認めます。今回は6/12頃より断続的に心窩部痛(ピーク時には嘔吐・背部痛を伴っていたようです)があり、市販薬(ガスター10mg/dose)を不定期に内服しております。

既往歴として、結婚前よりストレスがかかった際に急性胃炎症状を認め、ピロリ菌除菌療法の保険適応以前(2001年前後?)に除菌療法(PPI, APMC, CAM)を施行しております。当時は診断法も標準化されておらず、治療的診断として除菌療法を行い、その後は急性胃炎症状も認めておりませんでした。ピロリ菌の成人での再感染は少ないとは伺いながらも、日本帰国後に症状を認めるようになり、ピロリ菌の再感染を愚考しております。

私事ながらこの8月より家族と共に渡米を予定しており、ピロリ菌診断の結果に関わらず、(a)ピロリ菌除菌療法(PPI, AMPC, CAM)及び(b) 上部内視鏡検査のお願いをできないものかと愚考しております。渡米先の医療事情を考慮し、渡米前に念のため悪性腫瘍などの器質的疾患の除外をお願いしたい次第です。

門外漢の上、突然の勝手なお願いで大変恐縮でありますが,御高診・御高配の程を何卒宜しくお願いいたします.

----紹介状の引用終わり-----------

紹介状を夫に準備されるも利用せず、結局は患者Sは2008/6/17近医Bを受診。医師Bは、胃炎の診断にてPPIを処方。外来ルーチンでの尿検査でウロビリノーゲン高値を認め、念のため血液検査を施行して帰宅させる。

2008/6/18午前 血液検査の結果でAST 400前後/ALT 600前後、T.Bil 4程度の上昇を認め、医師Bは原因不明の肝炎として総合病院への入院を即日入院を勧めるも、患者Sは家庭の事情より翌日の入院を希望する。又、1週間以上続いた胃部痛は6/18夕方より軽快した。

2008/6/19 紹介先の総合病院に夫の医師Aに連れられて受診。夫の医師Aは臨床経過及び肝機能障害より総胆管結石(CBD stone)を疑い、照会先の外来・入院の担当看護婦へ肝炎ではなくCBD stoneとしての入院検査が必要と担当医に伝えるように主張していた。

紹介先の医師Cは現病歴を聴取することなく、夫の医師Aの診断に疑問に思いながらも、腹部超音波・腹部CT検査を施行。CBDに胆石を認めないものの、胆嚢内へ多数の小型の胆石(20個以上)を認めた。医師Cは、CBD stoneが自然落下した可能性は否定できないとしながらも、原因不明の肝炎として入院加療を始める。入院時AST 164/ALT 463, GTP 336, T.Bil 1.9。

6/19以降は全く症状がないものの、医師Aは胆石自然落下時の一過性CBD閉塞からの肝機能障害と考え、渡米時の医療事情を考え胆嚢摘出を希望。患者Sは6/23 MRCP予定として6/21-6/22外泊したものの、6/22 16:30頃より再度胃部の不快感を認め帰院する。

以上が臨床経過である。

この経過で患者Sは3人の医師に誤診(?)をされてしまった。

医師A:胃痛の主訴より当初は胃十二指腸病変のみを想定し、胆石疝痛発作を考慮せず。肝機能障害の所見を知ってから、CBD stoneを想定。

医師B:本人の身体症状を考慮せず、肝機能障害のみより肝炎と診断。整形専門医の開業医で内科を標榜していると思われる。

医師C:血液検査・画像検査のみに頼って、病歴を聴取しない典型的な現代風の医師。

この患者Sは、察しの如く私の妻で、医師Aは私自身である。渡米直前に妻が入院になりどうなることやら、この転職。。。。それにしても、入院先の医師は忙しいのは解るが、素人じゃないんだから夫の医師の話も聞いてほしいもんである。。妊孕性のある女性に妊娠の可能性について全く問診もせずに、入院時X線・上腹部CT撮ってるけど少しは注意しないとそのうち痛い目に遭うぞ。やはり自分と家族の身は、自分で守るしかない。。。自分が医師で良かった。。。

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ガイジンらしいリストラ

USでは,「great job!」「well done!」と上司に賛辞を並べられても,その1週間後にはレイオフされるとの話しがあるが,今までは日本はさすがに法律上そんなのはないだろうと思っていた.  今の会社で本社のお偉いさんの訪日が無事終わったと思ったら,日本でもdrasticなリストラがあり,業務上関わりのあったUS本社のスタッフも解雇された.
それでも,会社都合で解雇されると退職金が多く詰まれて去るようで,案外リストラされた人の表情も思ったほど暗くない.(自己都合で退職の自分には関係のない話しで,肩叩きに会わず嬉しいの半分・悲しいのが半分...)

会社員としてリストラを目の当たりにするのも自分にとっては良い経験だ.会社の先行きを予測するとこれも序章に過ぎないだろう...そう思って,自分の部下に「気付き」を促しているので,わかってくれてれば良いのだが...
本来,あまり会社を去る立場の人間が考える必要のない話だが,これから1ヶ月で懸案の最後の一仕事(?)をなんとかせねば...恐るべしガイジン上司.

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新しい挑戦への決意表明

ゴールデンウィーク明けに新たな挑戦に向けて転職しようと決心して怒涛の如く話しが進み,ほぼ次の就職先の内定をもらうまでになった.
現在の社員1400人(?)で年商1000億超(?)の会社の部長から,40人の年商0(?)のバイオベンチャーの部下なし次長という見事な(?)転職となりそうである.当然給与も下がって2/3ぐらいになりそうである.このバイオベンチャーの開発パイプラインを見ると,5年後には50-60%の確率で失敗して会社が潰れている可能性があるように思っている.それでも,挑戦しようと駆り立てるのは...アメリカへの出向という形でサンフランシスコへ家族と共に渡米して,米国でのR&Dの経験・ビジネスに関係した経験をできるからである.
自分勝手に自分のスキルを追求して,現在の会社・部下には迷惑をかけることになるが,自分なりの誠意を尽くして,最小限の迷惑にして退職したい.

現在の会社に対して,この業界に入って1年ほどの自分に対して,会社の秩序である年功序列の枠を越えて,社内最年少記録(私の最年少記録34歳の前は39歳)で部長に昇進させてくれるまでの待遇までしてもらっていながら,昇進後5ヶ月での退職はさすがに良心の呵責からの葛藤も内心存在する...いざ今週にでも正式内定の契約をする段になり,この葛藤から,週末は何も生産的なことができず,プチ鬱気分でひたすら寝ながら考えているだけであった...これぐらいのことで情けない...
恋人との別れのようなもので,最後の身辺整理はストレスがかかる...

 

こうやって公言してしまえばもう後には引けない.背水の陣?

Think positive, keep going! Be optimistic!! なんとかなるさ!!(?)

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Japanese eccentric regulation in pharmaceutical industry1

I am currently in charge of planning post-marketing clinical trials to support product positioning. But, here in Japan, its regulation is really eccentric comparing with other countries. Publicly, drugmakers can't fund any specific study which is related to their marketed products and is initiated by physicians, following anti-trust act.
But in real practice in Japan, all drugmakers fund specific study under the name of unrestricted grant. To be legal company, any drugmakers can't publicly admit this fact that they are supporting specific studies.

After my new boss joined us, he changed our policy, to clear the compliance problem above. Extensively and differently interpreting sentences in anti-trust related act, he says we can publicly support specific study except for funding and drug supply. And he tries to implement new process which needs US-HQ approval to support specific study. This process brings our company catastrophe.
In his policy, there are two points to consider. One is whether his interpretation is really compliant with law, another is its difficulty to implement that policy practically.
As to 2nd point, I will clarify next time.

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