臓器移植法改正 A案
臓器移植法A案が衆議院を通過したとのニュースを聞いて、次世代の日本人にとって大きな前進だと感じる。失敗を過度に嫌い、批判しがちな日本の文化の中で、関係者の方々の多大な努力の成果だと思う。
ニュースで気になるのは、法律的にこれで欧米と同様の移植環境が整うという論調である。私は今回のA案が参議院を通過しても、現在のままでは移植が欧米水準にまでは達せないと思っている。異常に厳しい脳死判定基準が問題である。完全な脳幹機能廃絶の徹底した確認を求めている。実際の臨床の現場では、脳死判定に本当に心停止を起こさせかねない脳死判定を容易に行えない(脳死判定中に心停止になっては家族との余計なトラブルの元)。欧米並みに簡易な臨床判断で脳死判定が行える環境が必要である。
脳死判定の簡易化には、反対派のさらなる強い批判を誘発するだろう。ただ皆が知っておくべきことは、脳死なのに1ヵ月以上生きている例があるといっても寝たきり状態であり良くて植物状態がやっとということである。決して意思疎通が取れるわけではない。
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